循環型経済という見方の台頭
このサイトを立ち上げるに当たって、「循環型経済」という言葉で久しぶりに検索してみた。すると、幾つか気が付いたことがあった。
まず、昔は「循環型社会」と「循環型経済」という言葉は境界線が曖昧だったけれども、今は明確にそれぞれは区別されていた。
それだけ「循環型経済」という言葉が独立したものになったのだ。それは日本の中でではない。遠く欧米の地で生まれ、特にここ1,2年は頻繁に発信されている。
最も熱心なのはイギリスのエレン・マッカーサーだろう。財団をもって本気で盛り上げようとしている。次にアクセンチュアという会社のディレクター、ピーター・レーシーも本を書いて日本のビジネス雑誌で循環型経済を解説している。
他にも何人か挙げられ、イギリスのとある大学では循環型経済の学位まで作り出した。しかし、日本では民間会社の一部では採り上げているものの、学者はほとんど皆無だ。日本の経済学自体、今まで輸入に終始していたから無理もない。
さて、私はというと30年近く前から循環型経済という言葉を本の中でも使っていたが、それが新しいというよりも当たり前過ぎる見方だと思っていた。なのに新自由主義やらバブル経済やらIT中心など間違った直線型経済が横行し、辟易していたものだった。
今回、そろそろもう一度やってみようという気になってwixでホームページをつくり、他の循環型経済を知ることができた。今後の世界経済のカギになるとか、市場規模は何兆円になる等との記事が目立つが、まずは循環型経済は当たり前で自然なものであること、という視点が重要である。
うまく共鳴したいとは思う。もし彼らが本物なら、このサイトの「衣食住の9循環」という話にも興味を持つはずである。